2013年10月5日土曜日

西アフリカのビザ情報(セネガル、カーポヴェルデ、シエラレオネ、リベリア)

2013年9月時点での、セネガル、カーポヴェルデ、シエラレオネ、リベリア(、ガンビア)のビザ取得に関する情報を提供させて頂きます。これから行かれる方の参考になれば。。


【セネガル】

・時期: 2013年9月12日
・種類: 3ヶ月、マルチプル
・場所: 事前オンライン申請 + 空港
・額: 50USD
・所要日数: オンライン申請直後に申請証明書が、申請2,3日後に受領証明書が、送付された。
・アライバルでの取得可否: 不明
・必要書類: 空港で、事前にオンラインで送られてきた書類2種
・その他:
※1参考:http://senegal.travisa.com/
2013年7月からビザ必要になった。ダカールの空港には新しめのビザ取得用のブースが設けられていて、そこで写真を撮られたり指紋をとられたりした。可能であればオンライン申請しておくのが無難だと思う。
※2 ガンビア大使館について(2013年9月13日当時)
ダカールのガンビア大使館につき、2013年最新版Lonely Planetの記載から場所が変わっているので注意。
《旧》Alibabaレストラン付近    《新》空港付近
移動後の場所までは不明です。すみません。自分はセネガルから陸路でガンビアに入る予定で、ビザ取得のためにガンビア大使館を探したが見つからず、Lonely Planet記載の安宿Chez Nizarの人に聞いてみたところ、つい最近、空港の近くに移動したと教えてもらったという経緯。とにかく、セネガルからガンビアに陸路で入られる方は注意してください。



【カーポヴェルデ】

・時期: 2013年9月14日
・種類: 1ヶ月、シングル
・場所: 空港
・額: 25EURO
・所要日数: 即時発行
・アライバルでの取得可否: 可
・必要書類: なし
・その他: アライバルでの取得が確実にできるので問題ないと思われる。






【シエラレオネ】

・時期: 2013年9月18日
・種類: 1ヶ月、シングル
・場所: 事前オンライン申請 + 空港
・額: 100USD(VISA)
・所要日数: オンライン申請から2,3日で、受領印の押された紙のPDFが送付されてきた。
・アライバルでの取得可否: 不明
・必要書類: オンラインで送られてくるファイル
・その他:
陸路だとアライバルで取得できるという話を聞いていたが、空路だったので入国できないのは怖いと思い、当初は事前にダカールで取得する予定でした。しかし、出発直前に、オンラインでも事前申請可能だと知り、ならできるだけ早く取っておけと思ってそれを利用しました。しかし高い。




【リベリア】


・時期: 2013年9月19日申請、20日受領
・種類: 3ヶ月、シングル
・場所: 在シエラレオネ、フリータウンの大使館
・額: 100USD
・所要日数: 1日 
・アライバルでの取得可否: 不明
・必要書類: パスポートサイズの写真(の白黒コピーでも可)
・その他:
国籍の分類により価格が変わるんですが、Japanese枠はなく、なぜかEuropean枠に分類されて100USDになりました。他の方はChinese枠で90USDという話だったり、即日発効で50USDだったり、という話を聞いていたので、かなり意表を突かれました。悔しい。
ちなみにリベリアについてはhttp://www.liberia101.com/に様々な情報が掲載されているので是非事前に参照してください。

2013年10月4日金曜日

3回目アフリカ渡航から帰国

9/11-10/1で西アフリカに行ってきました。帰りのトランジットがかなり長かった関係で少し体調を崩しましたが、現在は回復してきています。
約17日間の渡航で訪問したのは、
・ セネガル:4泊6日 (9/12-9/14, 9/16-9/18)
・ カーポヴェルデ:2泊3日 (9/14-9/16)
・ シエラレオネ:6泊7日 (9/18-9/25)
・ リベリア:3泊4日 (9/25-9/28)
の4ヶ国でした。トランジットが帰りに(1)ナイロビで18時間ありケニアに入国したのと、(2)バンコクで9時間ありタイにも入国した関係で、西アフリカ滞在は旅行日数に比べて短くなっています。また、もともとカーポヴェルデに行く予定はなく、ガンビアに行く予定でしたが、ダカールでビザが予定通りにとれなかったのでカーポヴェルデに切り替えたという次第です。



地図を見て頂ければわかるかと思いますが、けっこう飛びまくってます。前の記事で書いたかと思いますが、治安の関係でギニアを避けた関係で、もともとシエラレオネまでは飛ぶ予定だったんですが、それ以上に飛びました。セネガルに入ってからリベリアを出るまで合計5回フライトしてます。単にカーポヴェルデに行ったからなんですがw 予定に縛られないのはバックパック旅行のいいところだと思いますが、ちょっと豪快過ぎたと少し反省しています。

とはいえ、当初想定していたより、遥かにいろんな出会いに恵まれ、現地でお会いした様々な方のご支援を受けることができ、非常に充実した旅にすることができました。本当にありがとうございました。
私は、9月11日に日本を出発する直前になっても西アフリカに行くという実感を全く持つことができずにいました。しかし、そんな旅もあっという間に終わってしまい、今は逆に本当に西アフリカに行ってきたのだろうかくらいの勢いです。それほど毎日があっという間だったということだと思います。

これでアフリカに行ったのは3回目ということになるわけですが、各回それぞれ別の形で非常に充実したものにすることができ、私はとても恵まれていると感じています。このような恩恵を無駄にすることなく、今後にしっかりつなげていきたいと思います。


今回は毎日の様子を皆様が読むに耐えるような形で少しずつ文章に起こしており、それもいずれアップしようと思っているのですが、実際に書き始めてみるとけっこう大変な作業で、なかなか難航しております。既に書き終わっている日もあるのですが、投稿ペースは一定にしたいので、もう少し書き溜めてから投稿させて頂きたいと思います。

とりあえずは、宿情報など旅人的な情報をアップさせて頂きます。

2013年5月11日土曜日

ルワンダでの裁判傍聴


前回のアフリカ渡航について、今まで無味乾燥なgeneral informationしか書いてなかったんですが気の向く限りにおいて、僕個人が感じたことを少しずつ書いていこうかなと思います。手記とかには文字として書き残してあるんですが、箇条書きで文章としてはまとまってないので、エントリーを書くことをきっかけに改めて整理できればいいなと思った次第です。


私は今回の旅行で初めて裁判を傍聴した。というのは少し語弊がある。私は中学の頃に学校の授業の一環か何かで、裁判を傍聴したことがあるからだ。当時の私は、スポーツ大好きでろくに勉強もせずバスケに没頭していたバスケ一筋の中学生であり、将来法律を勉強しようなどとはこれっぽっちも思っていなかった。その結果、裁判自体にあまり興味を持つことができずうつらうつらしていたと記憶している。それでも、検察官や弁護人、裁判官という、15年の短い人生の中では全く出会ったことのない類の人たちのやりとりは当時の私にとって新鮮で、検察官がやたら怖かったとか、不慣れそうな弁護人が一生懸命弁護していたとか、その程度の記憶は残っている。

そんなわけで、裁判の内容をある程度理解できる程度の知識を持って傍聴するのは今回が初めてである。アフリカ渡航の前に日本で勉強していた時は、落ち着いたら裁判傍聴に行こうと思っていたものだが、いざ落ち着いてみると行く気にならないものだ。まさか日本国外で、しかもルワンダで初めて裁判を傍聴するとは夢にも思っていなかった。
開発/人道支援に興味があるので、何らかの形でプロジェクト見学をしたい考えていたのだが、法律分野での支援の現場を見学するのはなかなか難しい上に、私の無計画さゆえに事前準備期間があまりに短すぎたので、事前には何も計画を立てることができず、単なる旅行に終始することに実質諦めていた。しかし、旅先でたまたまお会いした方にお誘い頂いたお陰で、私がそれまで全く考えていなかった裁判傍聴というアイデアに辿り着くことができた。確かに、途上国において法がどのように機能しているのかを見ることが私の目的であったのだから、支援の現場に固執することなく、法のありのままの姿を見ることができる裁判所に行けば良かったのだ。が、旅先で、しかもアフリカで裁判を傍聴しに行くという発想は私に全く思い浮かばなかった。裁判傍聴は間違いなく今回の旅のハイライトの一つであるし、次回以降の旅でも大きな要素を占めることになるだろう。私を誘ってくれた知人に心から感謝している。

ルワンダの農村の風景。日本と似ている。

法制度というのは国の骨格であるから、外国人である私が干渉するのは望ましくないと思われるが、差し支えのないと思われる範囲で書いていきたいと思う。


私の裁判傍聴はルワンダから始まった。渡航から帰ってきて調べたところによると、ルワンダにはSupreme Court, High Court, Higher Court, Lower Instance Courtの4種類の裁判所があり、日本の最高裁、高裁、地裁、簡裁におおよそ対応している。私が傍聴した裁判は、高裁か地裁のもので、刑事裁判であった。
異国で初めて裁判を傍聴するという異様な経験をしていた私は、フランス語と思われる言語が飛び交う法廷で黒人でないのは私だけという状況にうろたえる傍ら、レペタ法廷メモ訴訟を思い出していた。この事件は、法廷でメモをとる自由が憲法上保障されているかが争点となった日本の事案で、最高裁は表現の自由を保障している憲法21条1項を根拠にメモをとる自由を認めたものである。このような定式化された知識を頭の中から掘り起こし、日本でメモをとる自由が認められているのだからルワンダでも大丈夫だろう、と明らかに筋が通っていないにも関わらず、自分の憲法知識に満足し、私はメモをとり始めた。実際、メモをとっていても誰からもお咎めがなかったので、今のところは問題になっていないということだろう。法廷でメモをとる自由など、普段机に向かって勉強しているだけでは絶対に肌身に感じることがないので、ある種貴重な経験であった。

先述したように私が傍聴したのは刑事裁判で、殺人事件の公判が行われていた。
日本の刑法199条では、「人を殺した者は、死刑又は無期若しくは五年以上の懲役に処する」と規定されており、重い刑罰が定められている。また、憲法では、このような重罪を公判で扱う際に、罪なき者を処罰することや、資力がなく弁護人を雇えず十分な防御を行うことができない者を重く処罰することを避けるため、刑事被告人に弁護人をつけることを要請している(憲法37条3項)。これを国選弁護人制度という。刑事訴訟法37条の2第1項において「死刑又は無期若しくは長期三年を超える懲役…に当たる事件について…、被疑者が貧困その他の事由により弁護人を選任できないときは、裁判官は、その請求により、…弁護人を付さなければならない。」と法定されている(げbみつにはこのため、日本の殺人事件では必ず弁護人がついている。
しかし、私が傍聴した裁判では弁護人がついていなかった。この点だけでも日本の法制度とは大きく異なっているが、さらに、一つの公判手続で複数人しかも数十人の被告人が処理されており、傍聴席の左半分をピンクの服を着た被告人が占めるという状態であった。これに対し裁判官はたった一人である。私は実務の知識を持ち合わせていないので正しいかどうかはわからないが、事実認定が極めて重要な位置づけを占めるであろう刑事手続において、裁判官が検察官から提出される(日本の場合は)起訴状(のみ)を読み、公判で証拠調べを行い事実関係を確定するという作業を複数同時進行で行えるとは私にはとても思えなかった。
また、裁判を傍聴した限りにおいて、ルワンダと日本で異なる点がもう一点あった。それは被告人による自白の位置づけである。
自白は、被告人本人が罪を認める供述であるから、証拠価値が極めて高い。よって捜査機関は自白を獲得するため様々な手段を講じ、極端な例であれば脅迫により獲得された自白など、その自白の内容が真実なのか疑いがある状況に陥入りやすい。そこで、日本では誤判をさけるため憲法38条2項において自白の要件が規定されており、刑事訴訟法319条1項において法定されている。さらに慎重を期すため、自白だけを証拠として有罪認定することができないと憲法38条3項に規定されており、刑事訴訟法319条2項、3項に具体化されている。日本ではこのように自白の真正さを担保するため(証拠能力を認めるため)に、二段階の手続を用意している。
これに対しルワンダでは、被告人から自白が得られるとすぐさま有罪認定ができる、と聞いた。ルワンダの細かい手続きはわからないので、詳細な検討をすることは叶わないが、日本の二段階の手続いずれにおいても差異が見られるように思われる。自白認定の要件が緩やかである可能性があり、自白のみを証拠に有罪認定できる可能性がある。後者については、アメリカにアラインメントという制度があり、自白のみを証拠に有罪認定できるとされている。これをルワンダが採っているのかと考えることもできる。


裁判傍聴から得られたものはこれに留まらない。私が日本に帰ってきてから読んだルワンダの法制度に関するレポートによると、裁判傍聴の権利は弁護人にしか認められていないらしい。条文を読んだわけではないので100%の正確性は担保できないが、"Only bar members have rights of audience in Rwandan courts"と書かれており、audienceは傍聴人の意味であるから、間違いはないように思われる。
私はIDを提示することもなく、何のセキュリティチェックもなく、法廷に入ることができた。遺族と思われる方々も傍聴していた。
この齟齬は、私の読み間違いなのか、レポートの調査不足によるものなのか、法制度と実態が乖離していることを示しているのか。私の読み間違いではなく、後者のいずれかであるとしたら、途上国に対し法制度に関わる支援を行うのは相当骨が折れるという事実を示していると思う。二つ目が原因であるとするなら、国際的な団体が調査を行っても実態を把握できていないことになり、三つ目が原因であるとするなら、制度の運用を改善していくことが必要ということになるからだ(制度を把握するのは当然として、運用の実態を把握しなければならない)。



このように私の初めての裁判傍聴は大変示唆に富んだものであった。まだまだ知識の浅い私でさえ、このようなことを感じるのだから専門家が傍聴すればもっとたくさんの論点が出てくるであろう。
今回はルワンダのみを題材としたが、ウガンダ、ケニアでも傍聴に行ったので、中身がある文章が書けそうであれば引き続きエントリーを書いてみたいと思う。

同じくルワンダの農村の風景。