2010年9月20日月曜日

もやもや感

こんにちは。
また間があいてしまってすいません。
今回ばっかりは僕にはどうしようもなかったので
ご容赦ください。
①オフィスのネットが使えなくなった。まだ復旧してない。
②前使ってたネットもつながらない。
というどうしようもない状況だったので。
この文章が投稿されるのもいつになるのか
自分でもわからないままに書いています。

これを書いている現在は9月18日(土)の午前中。
中学校建設見学4回目です。
今、作りかけの校舎の壁の日陰でPCいじってます。
と書くとかなり陰湿な感じが漂いますが。笑
前回来た時は、朝早く来て昼過ぎまで、
一通り建設の進捗を見た後ずーーっと床をコンクリートで
固める作業を延々見ていただけでさすがに無為だったので、
今回は学習してPCを持ってきたというわけです。
まあ日記を書くためではなく仕事のために持ってきたのですが。

というわけで今、未来の教室(屋根なし、壁は作りかけ)にいます。
端的に、狭い。30人用とはいえ狭い。
まして恐らく60人以上がここで勉強するのかと思うと、狭すぎる。
education meetingに参加したおかげでいろいろ具体的な情報が手に入り、
それを肌で感じられる環境もあって本当にありがたい。

今書きながら気づいたけど、窓もなく扉もなく、
ちょっと上を見上げれば青空と雲が見える。
すごく不思議な感じがするが、気持ちのよい景色。
昼になれば日差しが差して来てとても暑いだろうが、
この光景は何か不思議と気持ちがいい。
今回の訪問が恐らく最後になる。
完成した姿が見れなくて残念だが仕方ない。
でも完成した姿を見たところで、それ以上は何もない。
new arrivalの増加に伴い、やはり教室・教材・トイレが不足し、
収容可能人数を超えた生徒がこの中学校に通うという現実があるだけ。
必要なのはそれに対処すること。
もうちょっと感情を含ませるなら、
施工1週間後から1ヵ月半後まで、その過程を見てきた人間なので
完成した姿を見たら、いろいろと感慨深いと思う。

ちなみに、今日同僚がキャンプの中学校に行く予定だったようで、
それを聞いたのが今日の朝。
もうできあがっている中学校も是非訪問してみたかったのだが、
やむを得ず今日は諦める。
来週機会があれば是非行きたい。


①仕事について
②今週の出来事
と書きます。

さてさて。
もう残り10日になった今日この頃。
研修の終わり方について
いろいろと結論を出せていないのですが、
必ずしも悪いことを意味するわけではないです。たぶん。
レポートももう終わるし、これから何をすべきかも提示できる。
が、今自分が考えている締めくくりで本当にいいのか。
コミュニティ、ADEOの今後につながるのか?
まあそもそもお金とスタッフが足りてないから
自分の今後を引き継いでくれるお金もスタッフもいない可能性は高い。
僕がやっていることは、軌道に乗れば意味があることだと思うのだが
今のADEOでは軌道に乗らない気がする。
自分の努力のおかげか、思わぬ幸運も重なり
ここまで来れた。でもそれがもつpotentialを十分に生かせないまま
しぼんでしまうのはもったいない。

仕事の具体的な進捗について書きます。
レポートを先週の木曜から書き始めて、
終了にかなり近いですが、今もまだ書いてます。
というのは、もっとレポートの精度を上げようと思い、
データをかき集めているから。
のですが、とある国際NGOの怠慢のお陰で大分足を引っ張られてます。
ここに来てケニア人の時間のルーズさに悩まされる。
ということでレポートは終わりそうです。

で、レポートを書くにあたって、
Dadaab(難民キャンプじゃなくて地元)で
HIV/AIDSの予防啓発に携わっているユースグループに
いろいろとお世話になっていることは前にも書いたと思います。
今週の火曜、ユースが、
HIV啓発活動をしたいから援助して欲しいと言ってきた。
金銭面の話はとりあえず置いといて、
仕事の締めくくりに何か具体的なプロジェクトをしたいと思っていたので
これは思わぬ幸運だった。
で、昨日17日の夕方にproposalを受け取った。
が、実質残り1週間なので、とにかく全て急ぐ必要がある。
で、昨日の夜proposalをチェックしてみたら
まあ何を目標に何をしたいんだかよくわからんもので、
車を使いたいらしく、全部で70,000ksh要求してきたけど
同僚の給料とかを考えると大金だし
ぽんっと出せる金額では全くない。
プロジェクトの具体的な内容も、
本当にそれが効果的なのかかなり疑問だし、
そんなもののために70,000kshも出せない。
なので、自分が作ったサンプルをつけて
もう一回proposalを書き直させようと思ってます。

ということで今、仕事では2つの軸で動いていて、
レポートと、ユースとの関わり。
今後の展望としては、
①レポートで、地元のHIV事情を改善するために何が必要か明確化して、
それを実践させる主体としてユースを挙げる。
だがユースの活動の質はどうやら低そうなので
キャパビルも含めて支援することで、
 A、地元のHIV事情を改善する
 B、自立を促す。
といったことを提示する。ということを考えています。
②今現在、ユースに働きかけるチャンスがあるので
(proposalをしっかり仕上げさせるという意味で)
まず、proposalを完成させる。
その中で、目的を明確化するとか、そのための戦略を立てるとか
明確なターゲットを設定するとか、具体的な数値目標を立てるとか
要するにほとんど全てなのですが、
そういったことをしていく必要があることを教える。
これを学んでもらって、僕がいなくなった後もADEOと交渉して
自分たちのプロジェクトの実現につなげてもらえれば。
が、たった一週間で教えたことの持続性はたかが知れている。
やはり今後継続してユースとコミュニケーションをとってくれる人が必要。

仕事はこんなところです。



今週の出来事
13日(月)
educationについてのワークショップがあったので
それに参加、と見せかけて、興味深いmissionがあったので
そちらに参加。

14日(火)
Red Cross訪問、学校の先生に会うが約束をすっぽかされる。
一日データの整理。
ユースからproposalがあるという話を聞く

15日(水)
Assessment Missionに参加。
healthチームに入り、MSFの病院とHealth Postを訪問するが、
後から違うチームにすれば良かったとだいぶ後悔。


16日(木)
Assessment Missionに参加。
registration centerとresettlement centerを初めて訪問、見学。

17日(金)
約束をすっぽかされてだいぶ腹が立つ。
Assessment Misisonのdebriefingに参加。
ユースのproposalを受け取る、めった切りにする。

18日(土)
新しいキャンプで建設中の中学校・小学校・警官の宿泊所を見学。
ユースとミーティング。


「今週の出来事」を書いている現在は18日の夕方。
中学校を見学した後、同僚の仕事仲間の車に乗せてもらって
他の建設中のサイトも少し覗かさせてもらった。
これで得た収穫は、新しい建設現場を見られたことではなく、
新しいキャンプの物理的な像を少しつかめたこと。
今まで中学校の位置がよくわからなかったのだが、
区画をつかんだことで、相対的な位置を把握。


Assessment Missionについて。
2ヵ月という短い滞在でいろいろなものを経験してきたが、
このmissionと時期が重なって本当に幸運だった。
理由は後述です。
正式名称はJoint Assessment Mission、通称JAM。
現場で活動に携わっているNGOが協力してやるsurveyは
今まで3回程見てきたが、今回のassessment missionは少し違う。
本当に有意義な活動をしているのかを把握するために、
活動の評価をすることが目的。
参加者の多くは現場で働いていないナイロビやドナーのある国、地域の人。

Food security, Sanitation/water/..., Health/education, Road/environment,
Protection, Relationship with host community

という6チーム。
ADEOから二人、実質一人が参加。
一人は風邪を引いているのになぜか参加して、
終わって帰ってきてはだるいだるい言っていた。
体が弱いようで、最初はかわいそうにと思っていたが、
風邪?をうつされたらたまらないし、なぜ養生しないのか
全くわからないのでだんだん対応が雑になった。ごめんなさい。

で、ADEOからHIV/AIDS coordinatorが参加。
関係ないところに参加したらまずい気がしたので、
後ろ髪をひかれながらhealth teamに参加。
もはや見慣れた顔ぶれ。

3日の調査のうち、後半2日に参加。

最初の日はDagahaleyに行き、MSFの病院とHealth Postを見学。
Health Postは保健所がアップグレードされたようなもので、
病院に送る患者のscreeningが実質的な仕事だと思います。
MSFの病院はこれが3回目の訪問。
中を見学するのは初めてだけれども
話があまり聞きとれず有意義な感じがしなかった。
声が小さい。。。。全然聞こえない。。
VCTの情報とHIV事情を少し仕入れられたことが収穫。
Community Health Worker(CHW)と話ができたのも大きかった。
いかにコミュニケーションが難しいかを痛感した。
地元の人と今までいっぱいコミュニケーションをとってきて
なんとなく彼らの感触を掴んでいたが、
難民はまた違う感じがした。
根本的には一緒なのかもしれないが。

次の日。
今まで行きたい行きたいと思っていたregistration centerに行けていなかった。
しかし、ここにきてJAMのProtectionチームは
その関係の施設を訪問することが判明!!
ADEOと全く関係ないが、入れてもらうことができた!!
全てが新しい経験で、
難民とのコミュニケーションもとれたし、
情報をしっかり仕入れられたのでとても有意義だった。
といいつつ、一日訪問しただけでわかった気になっていいのか
かなり疑問なのだが。
得た情報を共有したいのですが、
かなり難民のプライバシーに関わるのでやっぱり無理です。

JAMを通して感じたこと。
僕みたいな身分の人がいろいろ経験を積むにはよい場だが、
Assessment Missionとしてはかなり意味がない気がする。
health teamで調べていたことは、
以前のsurveyで見たのとかなり似たりよったりなところがある
ように見えたし、
educationチームの報告の一部に、
校舎が古く、トイレのキャパを大きく超えた使用人数がいる
という報告があったが、そんなの誰が見てもわかるし、
この前のsurveyで報告されてたわ。
食糧配給の問題点なども、この前のnutrition surveyのquestionnaireで
確認されていた。

現場にいない人間が1週間だけ現場に来て、
難民やNGOの人々の立場も考えずに
ずかずかと意見を言いに来ただけにしか見えない。
そんな中に自分がいるという矛盾もあるのだが。
まあドナーからも参加者がいたことも加味したら
そういう要素があっても仕方ないかもしれないが、
それはごく少数だったし、
僕が二日とも偶然同じチームだったドナーの人は
JAMを客観的に見られているようだった。
2008年のJAMのrecommendationも実行できてないものがある、
と言っていたし、本当に意味がよくわからない。
何か歯痒さを感じながら過ごしたJAMであった。

あっという間の一週間だった。
もうあと10日。9夜。

この研修を通して得たものはかなりある。
が、今一言葉にできない。
得たものがいろいろあり過ぎること、
最初にいた位置から前進し過ぎて
今まで得たものが陳腐に見えること、
などが原因。
今まだ研修しており、新しい情報を獲得し続けている段階なので
整理出来ていなくても仕方ないとも言えるが。

幸せがどうのこうのとかいろいろ書いてきたけど、
問題意識がかなりはっきりしてきたかもしれない。

ではでは。

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